がんばる子どもたちを支える朝ごはん ~成長期の子どもたちに大切な一日の始まり~
皆さんは、朝ごはんと聞くと、どんなイメージを思い浮かべますか?
白いごはん、焼き魚、青菜のあえもの、お味噌汁にフルーツ、、、
「朝ごはんは大事」と分かっていても、忙しい朝に毎日バランスの良い食事を準備するのは難しいものです。
私たちの身体は、寝ている間にも呼吸や体温の維持などのためにエネルギーを使っているため、朝起きた時の身体は、栄養補給が必要な状態です。
朝の食事には、そのエネルギーを補い、身体と脳のスイッチを入れる役割があります。
そして、成長期の子どもたちは、活動のためだけでなく、身体そのものをつくるために多くの栄養を必要としています。
特に、朝から練習がある子や本格的にスポーツやダンスなどに取り組んでいる子にとって、朝の食事は一日を元気にスタートするための力になります。

毎日100点を目指す必要はない
とはいえ、「主食・主菜・副菜を毎日きちんとそろえなくては」と考えると保護者にとって大きな負担になってしまいます。
毎日100点を目指す必要はありません。
忙しい日は、トーストやフルーツ、市販のスープなどを上手に活用していきましょう。
そして、慣れてきたら卵やチーズ、野菜スープや簡単なおかずなどを組み合わせて、内容を充実させていけると良いですね。
食が進まない子にはどうする?
一方で、朝の食事が進まない子も少なくありません。
・起きてすぐは食欲がわかない
・時間がなくて慌ただしい
・もともと食べる習慣がない
こうしたことは、成長期の子どもたちでは珍しいことではありません。
「食べられない=ダメ」ではなく、その子に合った方法を見つけていきましょう。
たとえば、
・起きる時間を早めてみる
・まずはひと口から始めてみる
・食べやすく、取り入れやすいものから試してみる
食習慣も成長期の身体づくりも、1日でできあがるものではありません。
だからこそ、朝食も一度に理想の形を目指すのではなく、その子の成長や活動量、家庭の生活リズムに合わせながらその子にあった形を見つけてみましょう。
食事は心も身体も健やかに成長していくための土台
食事は、競技成績のためだけのものではなく、学校で学び、友だちと活動を楽しみ、心も身体も健やかに成長していくための土台になります。
スポーツや文化活動など、それぞれの場所でがんばる子どもたちにとっても、元気に毎日を過ごすための支えとなってくれるでしょう。
毎日完璧でなくても大丈夫。
朝の習慣を育てていくことは、子どもたちへの応援のひとつです。
まずはできそうなことから、無理なく続けていくことが何より大切です。

【次回予告】
朝ごはんで1日のリズムができてきたら、次に意識したいのはがんばった後の「回復」です。
次回は、
「練習後、何も食べずに寝ていませんか?」をテーマに、回復を支える身近なサポートである補食についてお伝えします。
(管理栄養士 もり・ひろこ)
♢
もり・ひろこ 管理栄養士・スポーツフードアドバイザー など。
保育所向けの献立作成などに携わりながら、高校生アスリート・保護者・指導者向けに、スポーツ栄養を発信している。
「何を食べるか」ではなく、“自分で判断し整える力”を大切に。食事の教室「canale」を運営。

今回の記事は、島根県内で活動されている管理栄養士・もり ひろこ さんに寄稿いただきました。
もりさんは、保育所向けの献立作成などに携わりながら、子どもたちの成長を食の面から支えておられます。
今後も、無理なく取り入れられる食事の工夫や、子どもたちを支えるヒントを、もりさんと一緒に発信していきます。
より詳しい内容や日々の発信については、ぜひもりさんのnoteもご覧ください。
